完璧主義はここがつらい
わかっていても止められない完璧主義。
最近は意識して、だいぶ完璧のレベルを緩くできるようにはなってきましたが、
もともとそういう気質なので、今後も向き合っていくしかないと思っています。
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さて、完璧主義のどこがつらいって、一般的な企業の会社員には圧倒的に向かないからです。
私は最近まで会社員でしたが、完璧主義な自分と職場環境の相性の悪さを痛く感じていました。
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組織での仕事は、粗さがあってもとにかくスピーディーに、かつ複数のタスクを同時進行していかなければなりません。
きっちり納得いくまで丁寧に資料を作っているうちに、別の企業が似たようなサービスをリリースしてしまうかもしれないからモタモタできない。
一つの案件をこなすだけでなく、突然かかってくる取引先の電話や内線にも出ないといけない。
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とても、完璧主義の良さを活かせる状況ではないです。
むしろそういった姿勢はアダとなることさえある。
スピード重視で、自分の理想とかけ離れた雑なものを提出しなければならないストレス。
こだわり抜きたいのに、やることが多すぎて一つのことに集中できないストレス。
「もっとスピード感を持って動いてほしい」と上司に言われた時は悲しかったし、とてもモヤっとしました。
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完璧主義はこだわりが強すぎて扱いが難しいと、自分でも思っています。
理想が高過ぎて、時間がかかり過ぎたり、やる前から挫折してしまうことだってある。
行き過ぎると視野が狭くなり、自分の身動きを封じてしまう一面もあり、上手くコントロールすることが必要です。
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でも、もっとこの気質を活かすことだってできるんじゃないか?
いつもそう思って探しています。
例えば伝統工芸の職人さんだったり。
他人には考えられないほどこだわりを持って、細部まで仕上げられる完璧主義の気質は、職人気質と言えるかもしれません。
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何でもある程度のことは、最新のシステムを利用して、初心者でも簡単にそれっぽくできてしまう時代。
だからこそ、そこから一歩も二歩も突き進んだ完璧主義が為せるものも、きっとあるのではないかと思います。
私は今日もそんな何かを探しているのでした。