ゆっくりさんの棚からぼたもち
じっくり考え込んで慎重に物事を進めるワタシ。
学校の授業、とりわけ図工や美術の時間は、自分のこだわりと反して毎回時間切れ。
未完成のまま提出せざるを得ないというのが常でした。
そんな経験みなさんはあったでしょうか?
何で周りのみんなはあんなに早く仕上げられるのか、ワタシは不思議でなりませんでした。
そんなゆっくりさんは、仲間に置いていかれる感覚や悔しさを感じる機会が多く、一見損しているようにも思えます。
でも、このゆっくりが功を奏する、棚からぼたもち的なことが昔起こったんです。
ゆっくりでも悪くないかもなと思えたその出来事を振り返ってみたいと思います。
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それは小学校の図工の時間。
課題は粘土で花瓶のような焼き物を作るというもの。
どんなデザインにしようか、そこからして悩んで時間がかかった記憶があります。
制作を始めてからも、細かな部分が気になって、手直ししながら進めるため、完成までなかなか辿り着きません。
そうして提出時間が迫り、慌てて先生に提出したのですが、焦ったせいで縁の処理を完全に忘れ、だいぶ波打った縁になってしまっていました。
もう一度やり直したかったのですが、恥ずかしがりなところもあり、まだ完成していませんでした、とは言えず。
結局縁は未処理のままで焼かれることに…。
ところがそれが功を奏したんです!!
縁の形がギザギザで斬新だということで、学年の展覧会出展作に選ばれました!
完全に意図しない出来事でした。
なんという棚からぼたもち。
ゆっくりでいつも時間のかかる自分だけれど、悪いことばかりでないな、と思えた出来事でした。