写真を撮られるのが苦手な理由
写真を撮られるのが子どもの頃からずっと苦手なのですが、その理由を深くまで考えたことはあまりなかったかもしれません。
これまでは単に「恥ずかしがり」「人見知り」の言葉で片付けてきてしまいました。
でももういい大人なので、今さらではありますが、『写真を撮られることがどうしてこんなに苦手なのか』改めて考えてみたいと思います。
苦手な原因がはっきりすれば解決策も見つかるかもしれません。
この記事が、私と同じように写真を撮られることが苦手な人の参考になったら嬉しいです。
あぁ視線よ
HSPという概念を知ってから腑に落ちたのですが、
私は人からの視線を深く感じすぎてしまうところがあるようです。(※HSPだからみんなそうだというわけではありません。個人差があります。)
写真を撮られるのは、人から見つめられ視線を浴びる行為そのもの。
注目されるのが苦手で居心地が悪くてたまらない私にとって、写真はもうまさに苦手の塊だったんです。
出来上がった写真を見て愕然
出来上がった写真は私の写真苦手意識をさらに強めました。
たとえば集合写真に写る自分の顔。
すごく笑顔がぎこちない。
引きつって無理して笑っている。
また行事でいつの間にか撮られていた写真に写る自分の顔。
全っ然楽しそうじゃない。
どう見ても嫌そうな顔をしている。
私はこんな顔を晒していたのか!!!
衝撃でした。
こんな表情でいる自分を周りはどう見ていたんだろう?
また写真としてその瞬間を切り取られてしまったことで、何度もその不細工な表情をみんなの記憶に再現してしまう。
こんな恥ずかしいことってあるか?!
そんな思いでした。
Googleの検索候補が悲しい
Googleの検索窓に『写真 自分』
と入れてみたら『写真 自分の顔 気持ち悪い』がすぐに関連候補として出てきました。
写真の中の自分の顔にコンプレックスを持っている人は意外と多いのかもしれません。
表情は語る
写真に写る自分の顔に嫌悪感を抱いてしまうのはきっと、
自分では自分が今どんな表情をしているのか、案外把握できていないからなのではないでしょうか。
だから出来上がった写真を見てからイメージとのギャップに驚愕してしまう。
たとえ言葉に出さなくても、表情というのは実に素直なのだな、と自分の写真を見ていて思いました。
プロの役者でもない限り、嬉しい楽しい悲しい寂しいなどの感情は表情にいつの間にか出ているんですね。
新しい自分の一面
写真はこのように自分の意識していない表情をありありとわからせてくれるツールです。
自分の顔、表情に嫌気がさしてしまうのも当然だと思います。
ただ中にはびっくりするほど満面の笑みで写っている写真も私は発見しました。
その時『あ、私はこんな表情で笑うことも出来たのだな』と新しい自分の一面を知って少し嬉しくなったんです。
大事な条件
不細工な表情の写真と、満面の笑みの写真。
その違いは『誰にどんな状況で撮られたのか?』という条件がかなり影響します。
・楽しめていない場で、よく知らないカメラマンに撮られる写真
・楽しめている場で、親しい人が撮ってくれる写真
違いは明らかです。
私はたしかに人からの視線が苦手でたまりませんが、楽しめている場で、親しい人が撮ってくれた写真はあとから見てもいい表情をしています。
写真が映し出す自分の顔は、『自分がその場を楽しめているか?撮影者と親しいか?』のバロメーターになっていたのですね。
写真は奥が深い。
写真を撮られることへの苦手意識は簡単にはなくなりませんが、いい表情で写っている写真が存在するのもたしかです。
そういう写真が撮れる条件を増やしていくことが、苦手克服への一歩なのかもしれませんね。