- 内向型・HSP - 繊細さんのちょっとひと休み

繊細な人が生きやすくなりますように

言葉にするのが遅いことについて

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休日何してました?

好きな曲はなんですか?

 

訊かれているのは自分のことなのに

パッと答えられない。

 

単に記憶力の問題ってことでも

ない気がする。

 

時間をかけて記憶庫から

探り出せば

ちゃんとそこに答えは

あるのだもの。

 

忘れてしまったわけじゃない。

 

自分の中にたしかに

問に対する答えはある。

 

なのに。

訊かれてすぐに答えられない。

 

多人数の会話では

こちらに与えられた

回答の制限時間が短いものだから

結局脳内から答えを引っ張り出す前に

その制限時間を迎えてしまう。

 

だから仕方なく回答を誤魔化してしまう。

その場で取って付けたような

急ごしらえの回答をしてしまう。

 

それは本来答えたかったものじゃない。

 

 

 

これがとっても、もどかしい。

 

 

 

どうしてすぐに回答することが

できないんだろう。

 

内向型やHSPは脳の思考回路が

複雑らしい。

 

一直線に答えには進まず

かなり遠回りしてたどり着く。

 

それはいろんな角度から

深く考察しているという

ことなのかもしれない。

 

最短距離ではなく

かなり迂回してからたどり着くから

それだけ答えるまでに時間を要する。

 

 

 

それって無駄じゃない?

非効率じゃない?

 

そんな声が聞こえるかもしれない。

 

 

 

でも、人生遠回りが近道って言うもの。

 

一見非効率なこの思考回路だって

きっと意味があるんだ。

 

そこには

よく考えて自分でちゃんと納得した

回答をしたいという想いがある。

 

 

 

自分の考えにぴったりくる

言葉を慎重に選び取る作業を

しているんだ。

 

自分の内面と発言の一致を

重視している。

 

自分の感覚と違うことを

口にするのはとても嫌な感じが

してしまう。

 

それに不用意な言葉の選択で

誰かを傷つけるのは嫌だ。

 

人を傷つけず

想いを、考えを、意図を、ニュアンスを

伝えるにはどんな言葉が適切か。

 

深く考えている。

 

 

 

 

内向型やHSPは言葉に真摯なんだ。

それって素敵なことなんじゃないか。

 

 

 

 

表面的には

回答に時間がかかることは

優柔不断だとかノロマだとか

思われてしまうかもしれないけれど、

 

それは

誰よりも言葉を大事にしているからこそ

なんだと思う。

 

言葉にすることが遅いのは

決して悪いことじゃない。

 

 

 

 

だからどうか急かさず焦らず

その言葉に耳を傾けてほしい。