嬉しい時ほど周りが見えていない

嬉しいことがあったら

「ねぇ、聞いて聞いて！」と

誰かに話したくなります。

でもその時、

ほんの一呼吸必要かもしれません。

嬉しいことを共有するのだから、

人の迷惑にはならないかというと

実は案外そうでもなかったりするんです。

昔、私が学生の頃

就活シーズン真っ只中の時期でした。

クラスの何人かは

同じ企業にエントリーしていたのですが

私はあっさり落ちてしまったんです。

ただ中には試験に通った子もいたんですよね。

そんなお昼休み、

みんなでご飯を食べてる時に

その試験に通った子は

何のためらいもなく試験の話をしました。

その子自身は嬉しかったことを

ただ共有したかっただけなのかもしれません。

でも正直、

試験に落ちた側の私は

話を聞いていて嫌な気持ちになりました。

こちらが試験に通った子に対して

恨めしくなっていることは重々承知ですが、

その子にはもう少し気を使ってもらいたかった。

せめて試験に落ちた面々がいない場で

話をしてほしかったんです。

こちらのわがままかもしれませんが。

少なくとも私はその時傷つきました。

嬉しいことを分かち合うのは

本来素敵なことですが、

共有する相手が今どういう状態

なのかによっては

傷つけることにもなってしまうんですよね。

だから嬉しくてテンションが

上がっている時ほど一呼吸。

嬉しい時ほど周りのことを

気遣える冷静さが求められるのだなと

感じた一件でした。