劣等感を消すための荒治療を開始
劣等感お化けは本当に怖い。
あっという間にサイズが大きくなって心を黒色で包み込んでしまう。
その劣等感お化けの中心、コアにはたぶんこじらせたプライドがあることに薄々気づいていた。
私は、周りには自信がないフリをして、実のところ変にプライドが高い。
そうやって、こじらせたプライドを持っている人は、意外と多いんじゃないかなあ。
で、このこじらせたプライドの山を崩して劣等感を消すために、ここのところ荒治療をスタートさせている。
ものは試し。
もし良さそうだなーと思ったら、取り入れてみてもらえたらと思う。
これが正解かはわからないし、荒治療と言っているくらいなので、自分にはきついと思ったら全然やめてもらっていい。
さて、早速その荒治療の方法を!
自分にとって
自信のないこと、
これを見られたら周りから「あいつのレベル低いなぁ」と思われそうで怖いと思うこと、
今はまだ上手くないからもっと上手になるまで隠しておきたいこと、
そういう自分の中で未完成でレベルが低いと感じていることがあると思うのだけれど、これを包み隠さず潔く周りに見せてしまう。
ひょっとしたら、周りから酷い批評をもらって心がズタズタにされるかもしれない。
冷ややかな視線を浴びるかもしれない。
こんなレベルの低い自分を見せるなんて、そもそもプライドが耐えられない?
恐ろしい?
そういった思いはいったん全部まるっと風呂敷に包んで、押し入れの奥にしまっておくことにする。
なぜなら、これはできない自分をそれでも自分で認めるためだから。
できない自分を一番許せていないのは、自分だ。
直接誰から責められている訳でもないのに、そう感じているのは自分だ。
そして、
「本当の自分はもっとできるはずだ」、「こんなはずじゃないんだ」と、できない自分を拒絶しているから劣等感でつらくなる。
できない自分は誰の目にも触れないように、隠しておきたくなってしまう。
ただこういう、できない自分を見せないようにヒヤヒヤしている精神状態というのは、とても心地が悪い。
だから本当にすごく怖いのだけれど、
「いずれできない自分がみんなにバレてしまうのでは」と
ヒヤヒヤするくらいなら、こっちから先手を打って、できない自分を大胆に見せてしまうおうじゃないか。
これが、荒治療と言っている理由。
できない自分を認めて、受け入れたいから。
例えば私が書く文章だったり、イラストだったり、グラフィックだったり、仕事の成果物だったり、全然まだまだだと思うけれど、
それでも、その時できることを詰め込んで出来上がったことはたしか。
だから、それを否定する必要なんて本来ない。
私は未熟者であると自覚して受け入れて楽になりたい。
仕事でもプライベートでも、ここのところそれを意識して、どんどん出しては人の目に触れさせている。
それはけっして自信があるからやっているのではなく、
劣等感お化けをやっつけるためにやっている。
思い切って見せてしまうと、こじらせていた劣等感が少しだけ落ち着いて、どこか心がスッキリする。
見せてしまっても、意外と恐れていたことは起こらなかった。
恐れていたことというのは、できない自分をさらけ出すことで、何か嫌な思いをすること。
みんなけっこう他人のことはどうでもよくて、そんなにじっくりは見ていないから、できない自分をさらけ出したところで、周りの反応に大きな変化があったかというと、そうでもなかったんだ。
もしかしたら、
「これは酷い出来だねー」とか心がチクリとするような感想を聞くことになってしまう可能性はあるけれど、
できない自分としてさらけ出しているのだから、「まあそうですよね、知ってました!」と受け入れるのみ。
隠している状態というのが、一番精神的に不安だと思うから。
私はこの荒治療をもう少し続けてみようと思う。